8月16日(日)、神奈川県横浜市西公会堂で『咲む』製作発表記者会見が行われ、製作総指揮・石野理事長、総合プロデューサー・久松事務局長、監督・早瀨憲太郎さん、主演・藤田菜々子さん、出演・島かおりさん、丘みつ子さん、河本準一さん(次長課長)、『咲む』題字揮毫・金澤翔子さんが出席しました。
石野理事長:全日本ろうあ連盟はきこえない人たちだけではなく、きこえる人たちとも力を合わせて70年運動を続け、様々な差別や法律と闘ってきた。その苦労を表すのではなく、私たちが目指す共生社会を表す映画を製作した。ぜひ多くの方々に観ていただきたい。
久松事務局長:非常に演技力が求められる映画。2009年の『ゆずり葉』製作の経験がとても役にたった。きこえる人の文化である映画をきこえない監督や役者が挑戦し、きこえる人と共に、すべての人が楽しめる映画を創り上げたことは大変意義深い。
早瀨監督:『咲む』は障害がテーマではなく、きこえる、きこえないに関係なく人間が持つ感情を描いた。これまで様々な人たちと出会い、その出会いが自分自身を成長させていただき、その出会いがこの映画を生み出した。その物語を『咲む』に表すことができた。
藤田菜々子さん:脚本を読んだとき、これから私たちが必要なことは過去の運動を知ったうえで、新しく出会う人たちに、自分が何ができるのか、何がしたいのか、伝えたり聞いたりすることが大切と思いました。相手の気持ちを受け止め、行動する瑞月の姿勢が出せるように頑張りました。
島かおりさん:以前『名もなく、貧しく、美しく』に出演し、ご縁があると思いました。どう演じるかといろいろ思いましたが、現場では八重が勝手に動いてくれたようでした。映画を観て元気をもらったし、人はひとりでは生きていけない、助け合って生かなければいけないことを痛感しました。
丘みつ子さん:脚本をもらって思ったのは私の好きな言葉、「素直」になること。生まれてきてくれたことへの感謝、愛情込めて人を育てる、みんなで良くしていこうね、この映画で表されている世界と同じ、みんなに素直に生きていると思います。出会いの大切さを再確認できました。
河本準一さん:僕が手話と出会ったことで『咲む』に出演できた。きこえない人の言葉ではなく、みんなが共通する言葉なんだ、となればいい。人に対して優しく、愛情を持って接することができる社会になれる。『咲む』はそういったことを考えさせられる映画なので、ぜひみんなに観てもらいたい。
金澤翔子さん:『咲む』は素晴らしい映画でした。心を込めて書きました。瑞月ちゃん、かわいかった!私も映画に出たいです!